プレミアリーグ開幕まであと二日。今年もプレミアリーグは熱い戦いになるに違いない。そこで、今回はプレミアリーグでも特に強力な5チームの戦力と、優勝予想をしていこうと思う。
<チェルシー>
昨季のチェルシーは絶対的なFWがおらず、勝ちきれない試合が多かった。そこで獲得したのが、点取り屋のジエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリード)だ。彼は昨年のリーガエスパニョーラで27得点を記録した大物FWだ。その活躍があって、スペイン代表にも選ばれた。さらにW杯で日本に精神的なダメージを与え、勝利に導いたディディエ・ドログバ(ガラタサライ)も獲得。かなり強力な前線になった。
MFでは、バルセロナからスペイン代表のセスク・ファブレガスを獲得。彼は、2列目でも3列目でも仕事ができるので、大きな戦力となるはずだ。
DFは、アトレティコ・マドリードからブラジル代表のフィリペ・ルイスを獲得。同じポディションのスペイン代表アスピリクエタと正位置を争う。
GWはレンタルでアトレティコ・マドリードにいたティボー・クルトワが帰ってくる。チェフやシュウォーツァーの中に割って入れるか。
今年のチェルシーは、各ポディションに的確に補強したといえる。ただ、フランク・ランパード(ニューヨーク・シティに移籍)やアシュリー・コール(ASローマに移籍)といったベテランが去り、誰がリーダーになるかが不明だ。仮にチームが崩れたとして、誰がチームを立て直すのか。W杯でベテランがおらず、チームが崩壊したブラジルのようにならなければいいが。
<マンチェスター・C>
FFP制度に引っ掛かかったため、あまり補強が出来なかったが、それでもCBにポルトからマンガラ、右サイドバックにアーセナルからサニャ、中盤にポルトからフェルナンド、レンタルだがニューヨーク・シティからフランクランパードも獲得し、戦力にさらに厚みが増した。
去年の優勝メンバーはほぼ全員が残留。ダビド・シルバやコンパニが契約を延長するなど、良いニュースも多い。あと数年はこの強力チームは崩れないだろう。
<アーセナル>
今年のアーセナルは積極的な補強をした。
前線にはバルセロナからアレクシス・サンチェスを獲得。エジル、ウォルコット、カソルラとタレントがひしめくところに新たな刺激として勝つやつできるか。
DFは、右サイドにサニャの代わりとしてニューカッスルからドゥビュシー、サウサンプトンからチェンパースを獲得した。GKにはコロンビア代表のダビド・オスピナがニースから加入した。
チームを去る選手はサニャくらいで、ほかは軒並み残留した。ただ問題はCBだ。ヴェルメーレンがバルセロナに行ってしまったため、CBが手薄になってしまった。主軸であるコシェルニーかメルテザッカーが怪我をした場合どうするかが優勝するためには解決しなければならないポイントだ。
<リヴァプール>
今年は久しぶりにCLに出られるということもあって、かなりの数を補強した。
FWは、バルセロナへ旅立ったルイス・スアレスの抜けた穴を埋めるべく、サウサンプトンからリッキー・ランパードを獲得。攻撃MFはサウサンプトンからアダム・ララナ、ベンフィカからラザル・マルコビッチ、レバークーゼンからはエムレ・ジャンを獲得。ルイススアレスの分まで得点を決められるか注目だ。
守備面にも、サウサンプトンからデヤン・ロブレン、セビージャからアルベルト・モレノを獲得し、CLに向けて戦力は万全といえるだろう。
<マンチェスター・U>
最後に、私の一押しでもあるマンチェスターユナイデッドだ。補強はサウサンプトンからルーク・ショー、A・ビルバオからアンデル・エレーラの二人にとどまっているが、限られた戦力で戦い、先日見事ギネススーパーカップを制覇した。去年からは考えられない出来の良さだった。
移籍の噂に上がっているのは、ダレイ・ブリント(アヤックス)、ビダル(ユベントス)、クアドラード(フィオレンティーナ)、ディ・マリア(レアル・マドリード)といったところか。優勝するためにも、是非この中から、最低二人は獲得したいものだ。
<順位予想>
1アーセナル
2マンチェスターC
3マンチェスター・U
4チェルシー
5リヴァプール
私の勝手な予想だが、今年は「バランス」がポイントになると思う。どれだけ安定して勝ち点3をとることができるか。その点でみると、アーセナルが一番かと思う。大きく戦力が上がったわけではないが、下がったわけではない。超一流がいるわけではないが、ピークに達している選手はたくさんいる。このバランスが長い一年を戦うには必要なのだ。ちなみに、私の好きなマンチェスターユナイデッドは3位にしておこう。過度な期待は懸けないほうがいい。
…マスミ…